Carbonio G.F.Tのカーボンフィンは、ブレードの形状、硬度から、組み合わせるフットポケットの種類に至るまで多種多様な組み合わせパターンが存在します。
これらはひとつひとつ異なった性格、フィーリングを持っています。
使用感の違い等については、使用者の体重、脚力、フィンワーク、持久力やフィールド、シチュエーション等の違いによって個人個人で感覚が違うという事をご理解の上で参考にして頂けましたら幸いです。
また、当店ではより多くの方からの意見を元に、正確で多様性に富んだ製品インプレッションを随時掲載していきたいと考えておりますので、当店よりCarbonio G.F.T社のカーボンフィンをお買い上げいただいたオーナー様には、ご使用後に是非とも感想をお聞かせください。
尚、製品インプレッションへのご協力につきましては、メール:info@spearfishingworks.comまたは、お問合せフォームより、ご使用中のモデル、ブレード硬度、フットポケットの種類、サイズ、履物(例:3mmミューブーツ27cmなど)、オーナー様の身長、体重、使用感、着用感等を合わせましてご連絡頂けましたら幸いです。
インプレッション by プロフリーダイバー岡本美鈴選手
着用フィン:フォース(ソフト)+ハイドロ・フットポケット38/40
素足サイズ:23.5cm プール:ソックスで着用 海:ソフトブーツで着用
2019.10.10
ご無沙汰しております。
先週ギリシャから帰国しまして、おかげさまでフォースで自己ベスト66m潜ることができました。
ありがとうございます!
2018.10.5 CMAS 世界選手権 3日目
CWT Bi-fin(二枚フィンでバタ足で潜る種目)65mホワイトカード。
今日やっと潜れました。不調だった耳は治っていました。もう何日も練習ができないままだったのですが、65mは物足りないくらい余裕があったので、70m台は大丈夫。次はいつになるかわからないけれど、足がかりができたのは嬉しいです。
バタ足はモノフィンと違ってリラックス度が深い、だからいつものフリーダイビングと全く違う深い脱力感、水との一体感を楽しめたダイブでした。効率いいGFTフィンのメリットも実感できました。
新しい GFTカーボンフィン(2枚ロングフィン)が届き、ここ1カ月試していました。
感触は、軽快なスポーツカー!こんなに柔らかく反発力があるカーボンフィンは初めてです。
フィンの振り幅やキック数を増やさず、足の甲にかかる力を意識し強弱つけると加速できるのが面白い。フィンの蹴り方によって、GFTの柔らかく長いブレードを活かせるかどうかが分かれそうです。ぜんぜん、足を広げなくてもブレードが大きくしなってくれるので、それを体得できればとっても楽に早く進めますね。
意外なのは水面移動が驚くほど楽ということでした。フィンブレードの角度がポイントなのかな。
足首への負担を軽くしつつ、カーボンブレードのメリットを充分に生かせる構造になっているのだと思います。フィンの蹴り方を練習すれば女性でも充分に履きこなせます。スキンダイビング上級者や足首の固い男性にもおすすめですね。コンスタントの浮上も楽になりそうだし、小笠原や御蔵のドルフィンスイムで履いてみたいな!
インプレッション by プロフリーダイバー岡本美鈴選手
着用フィン:アルファ+パトス/ファイアブレードフットポケット38/40
ロングフィン・・柔らかいのは、パワーでなくてどうかなぁと、多少硬めで手応えが欲しいものだと思っていたのですが、ソフトブレードはキックの蹴り幅をさらに少なめにできる。
この写真ではフルで息を吸って、ウエイト無しで潜っているところ。
龍ちゃん(篠宮龍三選手)に見てもらいフィン先がしっかり水を蹴りきっていることも確認しました。ダッシュする加速には向いてないかもしれませんが、楽に水中を潜れそうです。
Carbonio G.F.T SUB ITALYは、人魚ジャパン/プロフリーダイバー岡本美鈴選手を応援しています!!
Special Thanxx... PH&EDIT by Ryuzo Shinomiya/Apnea Works
インプレッション by 店主(プロスピアフィッシャー)身長177cm 体重67kg
フォース(ミディアム)+パトス・フットポケット44/46 *3mmミューブーツ27cm着用
Carbonio G.F.T【フォース】を実際に半年間履きこんでみた感想です。
まず、フィンの詳細な仕様ですが、ブレードはメーカーの推奨体重を参考に【ミディアム:適正体重61-79kg】をチョイスしました。
フットポケットは、パトスの44/46サイズに3ミリのミューブーツ27cmを合わせて、程よくフィットしています。フォースをパトスのフットポケットでセットアップする場合は、メーカーでポケット側のサイドアームを落として組んでくれるので、ブレードの能力をダイレクトに発揮できる仕上がりになっていると思います。
フィン全体の印象としては、凄くバランスがいいです。メーカーのコンセプト通り、本当に軽くて、とにかく疲れにくいですよ。でも、決して力がないわけではなくて、水平移動、垂直移動ともに少ない力で蹴っても推進力があります。雑なキックをしても、ブレードが勝手についてくる仕様になっていますから、ロングフィンに慣れていない方が使っても大きく力をロスすることがないのは本当に素晴らしいですね。
これはなぜかというと、ひとつは、ブレードが根元から大きく曲がることで、キックしたときの力がブレードの先端まで伝わりやすくなるからだと思います。
逆にフットポケットのサイドアームが硬かったり、ボリュームがある場合、またはブレードが硬すぎたりして、ブレードが根元から大きく曲がらない場合は、キックが上手い人でない限り、フィンの先端までうまく力を伝えることは困難です。私の経験上、フィン選びで失敗している方というのは、ここの選択を誤っている場合が大半ですね。フィンは、根元の抵抗が大きいと、キックの力がブレードの先端に伝わる途中でロスしてしまうので、結果推進力不足になって、より強く蹴らないといけない。だから、疲れるし、足も痛くなります。
もうひとつはフォースのブレード強度ですね。ここでいう強度というのは、グラスファイバーのように磯場にゴリゴリ干渉したときに耐性があるような意味の強さのことではなくて(あくまで材質はカーボンなので)、ブレードに力が加わったときの湾曲、つまり全方向の曲げモーメントに対しての強さがあるという意味です。この点は、特に大切なところです。
フォースは、誰が見てもパッと見から一般的なカーボン・ブレードと違うな?と気がつくようなちょっと変わったブレード形状をしています。全体がトタン屋根のように凹凸した形状になっているとでもいえば、判りやすいでしょうか?例えば、文房具の下敷きをイメージしたときに、普通のフラットな下敷きと、凹凸がある下敷きをねじり曲げて比べてみたときの感じを想像してもらうと、どうでしょうか?下敷きが同じ厚さだった場合、後者の方が、なんとなく反発力が強そうな感じがしませんか?
実際のフィンにおいても、この点を意識していると、フォースは特に斜め方向のねじれ強さへの優位性を感じますね。トタン形状のブレードは、キックによって斜め方向へねじれた時にも強く反発しますので、結果的にここでもキックの力をロスすることなく効率良く泳げるということになります。
フォースは、本当に素晴らしい性能を持ったカーボンフィンですね。少なくとも、私がここ10年間で、試してきたロングフィンの中では過去最高傑作だと思います。今回は、パトスで組んだものをレビューしてみましたが、先日リリースされたばかりのハイドロ・フットポケットで組んだ仕様のフォースも素晴らしかったです。向こうは、【究極の疲れないカーボンフィン】って感じで、フィンが脚の延長線上にあることを忘れてしまう位の一体感があります。フットポケットの種類については、ハイドロで組むとより根元から大きく曲がり、角度も大きく付けられる利点がありますので、更にブレードの【ついてくる感】を実感できると思います。
最後にブレードの硬さについては、より力強さが欲しい男性の方は、ハードを選んでも充分使いこなせると思います。
他のフィンとの違いについては、実際に履いて実感してみてくださいね。気になる人は、一度試してみる価値は充分あると思いますので。
インプレッション by プロの素潜り漁師さん【フォース・アンバサダー】
フォース(ミディアム)+パトス・フットポケット44/46 *3mmカイルブーツ25cm着用
インプレッション by 店主(プロスピアフィッシャー)身長177cm 体重67kg
アルファ+パトス・フットポケット44/46 *3mmミューブーツ27cm着用
フィッティングは、44/46サイズに3mmミューブーツ27cmで合わせて適切な着用感です。パトスのフットポケットはやや甲が低い作りですが、ゴム自体が薄く柔らかい(伸びる)ので着用にあたってはジャストサイズでもストレスを感じることがありません。
使用時期:例年6月~11月位の高水温期 水深:-25m程度 *主にボートからのスピアに使用
6月に入り、海水温が上昇してきた頃。ウエットスーツの衣替えをしたタイミングでフィンもアルファに衣替えしました。
主に冬~春先までの低水温期は、ウエットスーツ(6.5mm - 7mm)が厚く、それに伴いウエイトも重くなる(6 - 7kg)ことから、エアロやオレグの硬めのフィンをメインで使用していますが、やはり高水温期にはアルファのような柔らかくて疲れないフィンが最高です。
このフィンの特徴として、先ずフィン自体が軽くて柔らかい。それでいてブレードの面積が通常のカーボンフィンよりも大きく、水中ではしっかりと水を掴みます。
アルファの開発コンセプトは、【深場からのディープダイブにおいて、出来る限り、疲労と酸素消費量を抑えて浮上する】まさにディープ&省エネに特化した設計になっています。
浮上時に獲物を引っ張って、その抵抗を受けながら、長い距離フィンを蹴り続けていると、だんだん足に乳酸が溜まってきて、酸素を多く消費します。その分、当然息の持ちも悪くなります。
ところがアルファの場合は、前述の仕様から楽に蹴っても推進力があり、疲れ辛いことから息が持つんですね。
蹴り方(縦潜り)としては、通常は深場に行くのも、戻ってくるのも、足首だけのちょん蹴りでOK!
深い場所から大物を揚げるようなときは、パワフルなドルフィンキックで根を切るようにしてみてください。獲物を根から剥がしてしばらく浮上したのちは、再びちょん蹴りにするとより楽に浮上出来ます。
アルファは、楽々省エネ潜りで水中の滞在時間にプラスアルファの余裕が欲しい方におすすめの一本です。
インプレッション by プロの素潜り漁師さん
アルファ+パトス・フットポケット42/44 *3mmミューブーツ25cm着用
アルファ・カーボンフィンが届きましたので早速テストしてきました!
まずは、その軽さに驚いたのと、水平移動、浮上スピードもサルヴィマールのブームブラスト・カーボンフィンとは比べ物にならなくて非常に満足しています。
もう二度と以前のカーボンフィンを履くことは無くなりそうです。
今までのフィンでは、深い場所からの浮上時にパワー不足を感じていましたが、これなら20メートル付近での勝負も以前より余裕を持ってやり取りできそうです。ありがとうございました。
インプレッション by 店主(プロスピアフィッシャー)身長177cm 体重67kg
エアロ(ハード)+GFT/スリッパーズ・フットポケット44/45 *3mmミューブーツ27cm着用
使用時期:例年12月~5月位の低水温期 水深:-25m程度 *主にボートからのスピアに使用
このエアロ(写真左)の組み合わせは、GFTカーボンフィンの中では最もトルクのあるセッティングになります。
このセッティングは、低水温期のスピアにおいて、厚いウエット+重いウエイトを装着し、ボートから-25m程度の水深を潜り、その後大物を突いてから浮上までの一連の流れを想定したものになります。
カーボンフィンというのは、ブレードが硬くなるほど反発力がありパワーが生まれますが、その反面で疲れやすく酸素消費も激しくなります。
硬いブレードは柔らかいブレードよりも曲げモーメントの限界耐性が小さくなることから、不意のアクシデントなどで力が加わった場合には割れやすくなってしまう特性があります。
GFTスリッパーズ・フットポケットは、カーボンブレードを支えているサイドアームのボリュームがあることから、ブレード本来のパワーにプラスアルファの力強さを添えることが出来ます。
パトスのフットポケットは、とにかく軽量でブレードの特性をそのまま活かすような印象です。(現在、世界的に最も評価の高いフットポケットです)
◎ブレードの硬さ(パワー):ハード >ミディアム >ソフト
◎フットポケットのパワー:GFTスリッパーズ >パトス
以上を踏まえてご自身の用途に合った組み合わせのフィンをお選びいただければと思います。
個人的におすすめのセッティングとしては、エアロ(ソフト)+パトスの組み合わせです。
エアロは、これでも十分な推進力があり、縦横のバランスが優れていますので、主な使用時期が6~11月位、体重75kg位、地磯エントリー、水面移動がメイン、水深-15m程度の水深でスピアフィッシングをする場合に最適です。
一部例外として、人並み以上に体格が良い。低水温期に潜る。深い場所で魚を突く。これらの要因がない方には硬いフィンはあまり必要ないと思います。柔らかいフィンは、蹴り方の工夫などで前述の例外にも対応することが出来ますが、硬いフィンが合わない場合はどうすることも出来ません。
硬いフィンは体力の消耗が激しく疲れやすいので、体力に自身のない方や一年の中にオフシーズンを設けるような方には、軽くて柔らかいフィンをメインでお使いいただくよう推奨致しております。
インプレッション by 一般ユーザー様
エアロ(ソフト)+パトス・フットポケット42/44 *3mmミューブーツ25cm着用
先日、購入させていただきましたカーボンフィンとフロート・システムを使用して、キハダマグロをゲットしました!
パトスのフットポケットは、水中に入ると足に吸い付くような快適さがあって最高でした!
エアロは、これまでに使っていたフィンと比べると圧倒的に疲れないですね!ありがとうございました!
インプレッション by 一般ユーザー様
エアロ(ミディアム)+SALVIMAR/デルタワン・フットポケット44/45
*3mmミューブーツ27cm着用
フィンをガラ2000HFからエアロに変えてとても水面移動が楽になり、長時間海に入れるようにはりました。ありがとうございます。ヤイトハタは、132cm/41kgでした。
ラッキーな出逢いで根に入られることもなく、手銛の7mm押し棒が曲がりましたが、ラインやゴムのブレイクもなくフロートラインのやりとりであげることができました。
インプレッション by 島の漁師さん
エアロ(ミディアム)+SALVIMAR/デルタワン・フットポケット42/43
*3mmミューブーツ25cm着用
170cm、64kg脚力有りでの着用です。フットポケットは、SALVIMAR/デルタワンでセットアップ。
ブレードは、O.ME.R/スティングレイカーボン25よりも若干硬さを感じます。しかし、水中ではそれほど硬さを感じさせず非常に優れた推進力を持っているフィンだと思います。
-25mからの浮上では、素晴らしいくらいに一蹴り一蹴り、しっかりと上がります。
一旦ボートに揚がり、スティングレイに履き替えて同じ事をしてみたところ、ボトムからの漕ぎ始めの2~3蹴りが全然違いました。深場を攻める人なら、この違いを明確に感じ取れるはずです。
「速い!とにかく速い!」
足への負担は私には気にならず丁度良い感じでした。フィンに推進力を求める方は試してみる価値があると思います。個人的にはかなり気に入りました。エアロは、最高のカーボンフィンのひとつだと実感しています。
追記: 潮流のある状況下(止まっていると一瞬で3~4m流される位の流れ)でO.ME.R/スティングレイカーボン25を履いた友人と水面移動レースを実施したところ友人との差は、歴然。向こうは100パーセントの力でフィンを漕ぎ、私は八割程度の力で水面移動を行いましたが、その水面移動のスピードは比べものになりませんでした。エアロは、適度な柔軟性の中に潮流を突き抜けるパワーを持ちあわせたフィンだと実感しました。
バッソフォンド+パトス・フットポケット44/46 *3mmミューブーツ26cm着用
水中撮影用の機材として、スキューバで使用しましたが、バッソフォンド、とてもよかったです。
セミロングは、急な方向転換などで扱いやすいです。また軽くて短いので海外にもっていくのに便利です。
ゴムフィンやプラフィンよりも僕の好みですが、カーボンの良さはやはりロングフィンで出ると思います。
パワーについては、セミロングより明らかにロングフィンのほうがすぐれていると思います。横泳ぎより、潜行浮上時にその違いを感じます。フットポケットの脱着のしやすさとフィット感がとても気に入っています。薄い ソックスを使用するつもりでしたが、素足でもかかとの接触がソフトなので全然OKでした。
ドルフィンスイム@プロフリーダイバー岡本美鈴選手
着用フィン:ケトス・プロ・モノフィン(カーボン)+ハイドロ・フットポケット38/40
素足サイズ:23.5cm プール:ソックスで着用 海:ソフトブーツで着用